アーサー・C・クラーク『楽園の泉』と「Tacoma」

Toru Hisai
Aug 16, 2021

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最近寝る前にベッドでアーサー・C・クラークの『楽園の泉』という SF 小節を読んでいる。このお話は冒頭の数ページに架空の歴史の話が展開され、固有名詞がたくさん出てきて数行読むだけで眠くなるのでしばらく積んでた。でも固有名詞を覚えるのは諦めて読み進めると突然未来の話になって面白い。

それと並行して、少し前に Epic Games で無料だった「Tacoma」というゲームを進めているんだけど、内容が『楽園の泉』と少しリンクしているようでちょっとうれしい。

このゲームは、タコマという名前の宇宙ステーションで事故が起こり、その事後調査のため主人公である調査員が宇宙ステーションに乗り込んで探索するというアドベンチャーゲーム。『楽園の泉』でもタコマ橋の崩落事故を重要なものとして扱っているので、Tacoma の名前もそこから取ったんだろうな。

『楽園の泉』は 1979 年に出された作品だけど、現代の生活をぴったり言い当てているところがところどこあって面白い。たとえば、作中にはアリという AI アシスタントのようなものが出てきたり、主人公の一人が「一般に信じられているほど、 何もかも リモートでは片づかんのですよ」などと話したりする。福島の原発事故にかなり近い記述もあってちょっとびっくりした。

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