『サピエンス全史(上)』
Jul 2, 2023
購入履歴を見るとこの本を買ったのは 2018 年 6 月らしい。いま 2023 年の 7 月なので 5 年と 1 ヶ月もかけて読んだことになる。すごいな。途中で何度も違う本に浮気していたけど、最後までたどり着けてよかった。と言ってもまだ下巻が残ってるけど。
人類は共通の神話を信じることで組織を作りそれが現代まで続いているという考えは面白かった。貨幣も神話だし帝国も神話だし、さらに現代の国際社会は帝国という神話の延長として捉えられる。
いろいろ面白いエピソードが書かれていたけど、その中でもこれが面白かった:
一人の野心的なインド人が、英語という言語の機微まですっかり習得し、西洋式の舞踏のレッスンも受け、ナイフとフォークを使って食べるのにもなれた。礼儀作法も身につけて、イングランドに渡り、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで学び、認定を受けて法定弁護士になった。ところが、スーツを着てネクタイを締めたこの若き法律家は、イギリスの植民地だった南アフリカで列車から放り出された。彼のような「有色人(カラード)」が乗るべき三等客車に満足せずに一等客車に乗ると言って譲らなかったからだ。彼の名は、モーハンダース・カラムチャンド・ガンディーだった。