スティーヴン・キング『書くことについて』
Jun 17, 2023
めちゃめちゃ面白かった。最初はキングの少年時代から大人になるまでのいろいろなエピソードが紹介されているんだけど、波乱万丈すぎる。IQ が高すぎるお兄さんの考えることがめちゃくちゃ過ぎて笑った。
アルコールとドラッグに溺れていたときのことを書いた部分は痛々しくも面白おかしい。
付きあいのための酒など、ちゃんちゃらおかしい。酔っ払うのがいやなら、コークを飲んでいればいい。
題名の通り小説の書き方についても少しだけ書かれている。受動態や副詞を避けるというような実践的な内容もある。でも基本的にはたくさん読んでたくさん書け、ということがいちばん大事らしい。
そして極めつけはひどい交通事故に遭うところ。冒頭の少年時代にやらかした数々の事件や事故が伏線になっていたのかと思うくらいによくできた話だけど、本当に死んでいてもおかしくないような大怪我をしたらしい。『11/22/63』でも主人公が大怪我をしてリハビリ生活を送るシーンがあるけど、この事故から着想を得たのかな。
ぼくはホラーが苦手なのでキングの作品は避けていたけど、この本を読んでかなりキングが好きになった。なので他の作品も読んでみようと思い、とりあえず『スタンド・バイ・ミー』の文庫本をアマゾンで買った。(Kindle 版がなかったので。)『キャリー』などの作品も順番に読んでみよう。